
極域で形成された氷山が低緯度方向に流れ出すと、周囲の温かい水によって融解します。そのため、氷山の周囲の水の温度は下がります。水温が低くなると密度が大きくなるので、周囲よりも冷たい水はすぐに沈降するように思いますが、融け出した水は周囲の塩分を低下させることによって密度を軽くする働きを持ちます。氷が融けた場合と単純に水温だけを冷やした場合とで、周囲の水の振る舞いがどのように異なるのかを、赤外線カメラを用いて観察します。高緯度域で冷たい海水が深層に沈み込むことは海洋の深層大循環を引き起こす主要な物理過程ですが、海の水が深層に沈み込むのは簡単ではないのです。
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この動画は京都大学理学部地球惑星科学系オープンラボ「ウェゲナー祭(オンライン版)2020」のために作成されました。
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