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第11回 京都大学ー稲盛財団合同京都賞シンポジウム 「地震の深層/真相を探る」
加藤 愛太郎(東京大学地震研究所 教授)
「地震の謎に迫る」
日本列島は地震の巣とも呼ばれ、世界的に見ても地震がとても活発に起きています。地震の揺れは、地下で岩盤が破壊して急激にずれ動くことで発生し、岩盤が破壊してずれ動く領域が短時間に拡大することで巨大化します。しかも、近年の観測で明らかになってきた巨大地震の破壊過程の複雑性に加えて、通常の地震に比べてゆっくりと岩盤がずれ動く「スロー地震」と呼ばれる新たな現象が注目されるようになりました。通常の地震とスロー地震という時定数の異なる現象が共存し、お互いに作用を及ぼし合っている事例が報告されており、巨大地震の発生メカニズムを理解する上で両者の関係性を明らかにすることは重要です。巨大地震はどのように始まるのでしょうか?巨大地震の発生前にスロー地震は発生するのでしょうか?本講演では、地震の揺れの強弱(震度)や、地震のマグニチュード・発生頻度・スケーリング則など地震の基本的な特徴について概説し、巨大地震のはじまり方の多様性について事例を交えながらお話します。
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京都大学-稲盛財団合同京都賞シンポジウム(略称“KUIP”クイップ)は、京都大学主催・公益財団法人稲盛財団共催により、2014年から毎年開催している国際シンポジウムです。
京都大学-稲盛財団合同京都賞シンポジウム
https://kuip.hq.kyoto-u.ac.jp/