博物館でよく見かける動物の標本は、実は展示以外にも重要な役割を担っている。アジア各国で生物多様性研究を進めてきた京都大学教授の本川雅治さんは、標本こそ自然界の真の姿を研究者に見せてくれるという。
本川さんによると、今の現状では生物多様性自体が絶える前に、生物多様性研究が絶えてしまいそうらしい。標本様、そこをなんとか!(英語)

アジアの小動物の種多様性について研究する動物学者。ミャンマー、ベトナム、中国、台湾、韓国などアジア各地でフィールド調査と標本収集などを通して、種が形成されてから現在までの数百万年間にたどった歴史の復元を行っている。

学士・修士・博士を京都大学で取得した後、同大学総合博物館の教員としてのキャリアを始めた。過去には英国自然史博物館やタイ・チュラロンコン大学の訪問研究員としても研究を展開した。現在は総合博物館教授として教鞭をとる傍ら、総合博物館に収蔵されている無数の動物標本も管理している。日本哺乳類学会の学術誌編集幹事及び理事も務めている。

This talk was given at a TEDx event using the TED conference format but independently organized by a local community. Learn more at http://ted.com/tedx