2019年度京都大学アフリカ地域研究資料センター公開講座「アフリカから学ぶこと」(シリーズ名:いま私たちにできること)
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/opencourse/307

1時間4分ころの動画は以下よりご覧下さい。
グラスカッターでガーナの栄養改善 | Gift - AIN
https://youtu.be/NiNFeXqaxss

第4回「アフリカを食べる:グラスカッターの家畜化」

村山 美穂(京都大学野生動物研究センター・教授)
2020年1月18日(土)
京都大学稲盛財団記念館3階大会議室

チャプター
00:00 | 絶滅が危惧される野生動物
13:46 | ガーナについて
30:25 | 在来家畜・グラスカッター
40:51 | 在来家畜生産向上によるガーナの食糧事情の改善
57:45 | グラスカッターのゲノム解析
1:06:23 | まとめ

内容
ガーナはカカオの主産地としても知られ、多様な発酵食品を始め豊かな食文化を誇っています。私たちは体重7キロほどの齧歯類グラスカッターの家畜化を進めることによって、食用となる動物性タンパク質を確保すると同時に野生動物の狩猟を減らし、環境を保全するプロジェクトを実施してきました。グラスカッターはアフリカ在来の小型動物で、ガーナの気候風土に適しているだけでなく、その肉はアフリカ各地でたいへん好まれています。農家にグラスカッターを配布して飼育や食品加工のトレーニングをおこない、学校では栄養や環境保全の講義を開催するなどして、5年間で約300頭が飼育されるようになりました。ガーナ起点の国際協力の形を紹介します。

講師プロフィール
村山 美穂(むらやま みほ)
兵庫県生まれ。主な研究テーマは、野生動物の遺伝情報にもとづく保全で、ガーナのグラスカッターから日本のイヌワシまで、多様な動物種を対象としている。主な著書に『野生動物-追いかけて、見つめて知りたいキミのこと』(編著)。

主催
京都大学アフリカ地域研究資料センター
京都大学アフリカ学際研究拠点推進ユニット

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