
京都大学 教育学研究科 2020レクチャーシリーズ
越境する「日本型教育」の歴史的・多角的理解に向けて
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/1023/
第9回
国際協力を通した「教育モデル」の借用・貸与 -日本による「知識外交」の促進を事例として
北村 友人
東京大学大学院教育学研究科 准教授
00:00 | 講師紹介
11:29 | なぜ、新しい「教育モデル」を求めるのか -未来を見据えた教育のあり方-
18:39 | 1.比較教育学からのアプローチ -いくつかの概念整理-(教育借用、教育貸付、知識外交)
42:44 | 2.SDGs時代における国際教育協力
1:06:17 | 3.「日本型教育」の海外展開とは
1:16:57 | 4.「教育モデル」を移植/伝達するとは?
1:24:23 | 結び. -「教育モデル」の移植/伝達をめぐる国際教育協力のあり方と「知識外交」の可能性-
要旨
比較教育学の歴史は、自らの国や社会の教育を改善するために、他の国や社会の教育に関する思想・制度・実践などを分析することから始まっている。グローバル化の進展が目覚ましい今日、「教育モデル」の借用や貸与が国や社会の間でどのように起こっているかを明らかにすることは、比較教育学において重要な研究課題である。グローバル化には、統合や標準化を推し進めると同時に、分断や多様化をもたらすという、相反する性質がある。そのため、教育の借用・貸与を通して、そのような複雑な現象がいかにして起こっているかを理解することが不可欠である。そこで、本講演では、EDU-Portニッポンなどを例として挙げながら、教育の借用・貸与がどのように先進国と途上国の間で起こっているのかを論じる。その際、「知識外交」という概念を適用しながら、近年の国際教育協力のあり方について考えてみたい。
2021年3月15日
Zoom開催
京都大学大学院教育学研究科 グローバル教育展開オフィス
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