京都大学 教育学研究科 2020レクチャーシリーズ
越境する「日本型教育」の歴史的・多角的理解に向けて
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/opencourse/320

第2回
意図した断絶と意図せざる継承について―1945年の台湾と朝鮮における学校文書から
樋浦 郷子
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 研究部 准教授

要旨
台湾や朝鮮の学校は、1945年に「解放」に至ったわけですが、学校教育はどのように「解放」「脱植民地化」されていったのでしょうか。本講演では、学校文書のなかでも、『学校沿革誌』に注目してお話します。日本の植民地であった台湾や朝鮮の学校でも、日本内地と同様に沿革誌の作成がなされていました。日本統治期には必置の文書であり、日本語で書き綴られた学校沿革誌のなかには、現在の台湾や韓国で保存されているものも多くあります。 1945年の後半を画期に、学校沿革誌はどのように変化していくのか、ということを中心にお話ししたいと思います。

00:00 | 講師紹介
08:23 | 学校文書のなかの「学校沿革誌」について
25:55 | 学校文書の伝える一九四五年度ー報告者の関心から
40:52 | 学校沿革誌にみる変化と継続
48:35 | 訂正させられる学校文書

2020年8月28日
Zoom開催
京都大学大学院教育学研究科 グローバル教育展開オフィス

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