iPS細胞のいま

 体のどんな細胞にもなれるiPS細胞(人工多能性幹細胞)。2006年、京都大学の山中伸弥教授が、世界で初めて作製に成功したと報告しました。

 それから約17年。iPS細胞は病気の仕組みを調べる研究や、薬を見つけ出す研究、そして細胞移植して治療する研究など、さまざまな分野で研究が進んでいます。iPS細胞を使って見つけた新しい治療法は、患者さんのご協力のもと、安全性や有効性を確認する段階に至ったものが17件あります。ゲノム編集技術などの技術と組み合わせて、次世代の細胞移植治療を目指した研究も進んでいます。iPS細胞を利用した新しい薬の開発や、再生医療への応用は、実現まであとどのくらいなのでしょうか。

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