
京都大学 数理解析研究所 第42回数学入門公開講座
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/1037/
「Frobenius写像の周辺」
越川 皓永(数理解析研究所 助教)
2021年8月5日(木)第4回(全4回)
数理解析研究所4階大講演室・オンライン
0:00:00 Frobenius持ち上げ
0:16:33 デルタ環の定義
0:33:00 歴史についての補足
0:35:12 デルタ環の構成1
0:51:52 質問回答
0:55:02 デルタ環の構成2
1:15:03 質問回答
素数pが0に等しいような代数では、数をp乗する操作がFrobenius写像とも呼ばれます。この場合が特別視されるのは、2つの数の和のp乗がp乗してから和を取ったものと等しくなるためです。Frobenius写像は例えば有限体のGalois理論を統制する役割を果たし、これはいわゆるWeil予想へと繋がっていきます。一方、pが0と等しくない状況でも、Frobenius写像の代わりにその「持ち上げ」を考えるということが昔からされてきました。最近の研究において、この「持ち上げ」が改めて注目されています。ここでは、このような視点に重点をおいて、有限体やWittベクトルといった事項をなるべく初等的に紹介したいと思います。
数学入門公開講座 バックナンバー(講義ノート)
https://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-01.back.html
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